フレアラインのコートです。衿からの曲線の切り替えがやさしい女性らしさを感じさせます。
衿は着やすい低めのハイネックになっており、ストールも巻きやすくなっています。
着丈は90cmですので身長に関係なく着やすい着丈です。
【着丈90 B112+タック10 裄丈78】
【カラー】
11.白樺 赤黒(30,000円)
12.4文人 蚊絣黒/白(39,000円)
13.タテモールヘリンボーン黒・黒/白(45,000円)
14.藍染手織 花市松藍/白(80,000円)
西原織物の太番手の無地絣。タテヨコに10番手のスラブ糸(所々に節がある特殊な糸)を使用することにより凹凸を出しボリューム感ある生地になっています。また、この色はタテ糸に赤色、ヨコ糸に黒色を組み合わせることにより落ち着きのある深い赤が実現しています。また、スラブ出現部分はタテ方向は赤、ヨコ方向は黒がくっきりと出ており無地絣であるが表情感たっぷりに仕上がっています。
山下織物の文人絣。ヨコ糸の細かい絣模様は久留米絣の絣模様を作るときには「くくり」という作業を行わずに織貫(おりぬき)という作業で染め分けされた絣糸を使います。この工程で作られた絣は以前男物の着物(大島絣などの名称で呼ばれる)として全国に広く流通したそうです。現在では様々な用途で使われる大人気の生地になっています。山下織物はこの織貫を戦前、動力で作ることに成功し、その製法は特許を取り、それ以来代々受け継いできた歴史のある機屋です。
この絣は上記ヨコ糸にタテ糸を3mm程度の括りを使った絣に引掛けて伝説の蚊絣(蚊のような小さい絣)を彷彿させる絣になっています。クラシカルな雰囲気はシックでマニッシュな部分がシャープな印象を与える絣です。
久保かすり織物のタテ絣。たて糸にモールと呼ばれる太くて毛羽のある特殊な糸を使用しています。この糸を使うことにより暖かさと肌あたりの気持ちよさにつながります。ヨコ糸には3.5番手の太番手のスラブ糸を使用し、凹凸を出しボリュームある生地になっています。また、絣の特徴であるくくりの技術を入れ、ヘリンボーン調の柄に仕上げておりツゥイードを彷彿させるトラッドな雰囲気が素敵な生地。
この機屋では他ではおこなわない特殊なタテ絣を得意としている機屋であり、あわせて糸の研究も積極的におこなっています。
©Giemon All Rights Reserved.